除夜の鐘は、なぜ108回?
除夜の鐘は、なぜ108回?
除夜の鐘が108回撞かれるのは、一般に
「煩悩の数が108個あるから」と言われています。
では、そもそも煩悩とは何でしょうか?
【1、煩悩とは】
煩悩は「ぼんのう」と読み、仏教における教義の一つと
されています。
原語は、サンクリット語の「クレーシャ」。
「心の汚れ」という意味があり、仏教では「煩悩が人の苦しみの元」
とされています。
煩悩の根源は、「三毒」
「貪欲(とんよく)・瞋恚(しんに)・愚痴(ぐち)」
と言われます。
・「貪欲」とは、食欲、物欲、財欲、名誉欲などの欲に対し
必要以上に求めること。
・「瞋恚」とは、怒りの感情。
・「愚痴」は、物事の本質や真理に対する無知。
という意味。
煩悩のない世界を、涅槃(ねはん)と呼びます。
修行僧はそこに辿り着くために、日々つらい修業に耐えています。
【2、なぜ、煩悩の数は108と言われるのか】
除夜の鐘は多くの寺で108回撞かれます。
この「108」という数の由来については
さまざまな説があります。
格別にどれが正しいということはありませんが
一般には「煩悩説」が有名です。
●一般的な考え方
1.煩悩説
「煩悩」の原語や意味は、先ほど書いた通りです。
では、「108」の数は…?
人には、感覚を生じさせることで迷いを起こさせる
「六根」眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)
・身(しん)・意(い)があります。
そして、そのそれぞれに
好(こう:気持ちが好い)・悪(あく:気持ちが悪い)
・平(へい:どうでもよい)があって、18類。
この18類それぞれに
・浄(じょう) ・染(せん:きたない)の2類があって
36類。
この36類を、前世・今世・来世の三世に配当して
108となり、「人間の煩悩の数を表している」
と考えられています。
除夜の鐘は、その108回をつくことで
「煩悩を打ち払う」とされています。
●その他の由来について
2.四苦八苦説
「四苦八苦」という言葉から、四苦(4×9=36)と
八苦(8×9=72)を足して108の煩悩があると
考えられています。
3.暦の数説
一年における月の数(12)と、二十四節気(24)と
七十二候(72)を足した数と言われています。
4.たくさんの数説
昔から日本では「たくさんの」という意味があるものに
8という数字を使っていました。
例えば
「八百万の神」も、実際に八百万の神様がいるわけではなく
それくらい無限にいるという意味です。
このことから、煩悩の数が108と言われるのも
本当に108あるわけでなく、「たくさんの数」という
意味があると言われています。
さまざまな説があるのも、また「趣があって良いなぁ」
と思います(^^)
【3、108回太陽礼拝イベント】
「太陽礼拝」は、呼吸と動きを合わせて連続的にポーズを行う
動的なヨガ。
心身の浄化作用が高く、運動的に見ても
「筋力トレーニング」「有酸素運動」「ストレッチ」
全て兼ねている、すばらしい運動・トレーニング法です。
108回、太陽礼拝を行い、心身の浄化をするイベントが
年末に各地で(ヨガスタジオなどで)、実施されています。
今年は、私のヨガスタジオでも開催!
すでに予約お申込みをいただいています。
ご興味のある方は、こちらのサイトからご確認ください。
12/27(木)108回太陽礼拝イベントの参加申し込みはこちら
108回太陽礼拝、初トライの方大歓迎。
座位のシークエンス(ヨガポーズの流れ)なども取り入れます。
ムリなくでも程よくきつく、年末の体を動かしていきます。
疲れたら、辛くなったら、もちろん休んでOK。
私も皆さまをよく見て、お声かけしていきます。
終了時には、長い距離のマラソンの後のような
心地よい達成感と充実感、そして「自信」が心身に生まれると
思います。
※私が昨年、108回太陽礼拝を初体験したときの感想
はじめての108回太陽礼拝
※シャンティビージャスタジオの108回太陽礼拝イベントご感想
2018年12月10日に開催した、108回太陽礼拝イベントご感想
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